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オージーのフィッシングスタイル 2000年2月

ケアンズ以外のことはあまり知らないが、とにかくオージーの男性は、無類の釣り好きである。

ケアンズあたりでは小型の船外機つきのアルミボートがあれば、バラマン ディーを釣るには十分で、車で住宅地を走れば、ガレージの中に、トレーラーに乗せたアルミボートが置いてある光景をよく目にする。

ボート、船外機、トレーラーのパッケージでA$4,000(約30万円)もだせば、いいボートが買えるし、新聞の広告欄には毎週ボートの個人売買情報が掲載されており、中古ボートも簡単に手に入る。

以前、このボートの販売を日本でも、と考えたことがあったが、日本の住宅事情を考えるとボートの保管場所が無いことに思い当たり、あっさりと諦めてしまった。

毎週末ともなれば、町の中にいくつかあるボートランプはこういったプライベートのフィッシングボートで混雑する。

男同士、あるいは家族連れでフィッシングに出かけるのであるが、クーラーボックスの中は必ず缶ビールでいっぱいにしてある。

特に男同士の釣行の場合は「釣行」というよりも「水上移動パブ」といった方が正解かもしれない。

ポイントに着くやいなや、ロッドを手にするより先に、缶ビールに手が行く のである。ここから納竿まで、ジョークを魚に延々とビールパーティーが続くのである。

以前、ヒンチンブルック島にバラフィッシングに出かけたとき、ガイドの知り合いのボートと2艇ほどポイントですれ違った。2、3言葉を交わして別れたのだが、夜、町のパブで一緒に飲もうということになり、夕方パブに集合した。

会ったときはすでに2組ともかなり出来上がっていた。

その中の一人、タウンズビルから来たというグレッグが頭を真っ赤に染めていたのでどうしたのかと聞くと、どうも自分で自分を釣ってしまったらしい。赤く染めていると思えたのは消毒薬のようである。

ま、これだけ出来上がっていれば、自分を釣ってしまっても不思議ではないか、と思いながら、彼が身振り手振りで、そのときの話を面白おかしくみんなに話しているのを聞いていた。

ティナルー湖に行ったとき、同行してくれたガイドは、ハーモニカでカントリーミュージックを演奏しながら、向いのボートで釣りをしていたカップルの内の女性と一緒に大声で歌を歌っていた。

それでもきっちり大きなバラマンディーを釣っていたのである。

彼らオージーを見てい思うことは、あんなに不真面目に釣りをしていながら、まじめに釣りをしている日本人より、よっぽど釣りを楽しんでいるのではないだろうかということである。

それにつけても、あんなに不真面目に釣りをしていながらでも釣れてしまうケアンズという場所は、不真面目なアングラーにとっては天国かもしれない。

追記

グレッグは、最前列の右から2人目のメガネのおじさんです。
 

これは余談だが、ヒンチンブルック島で頭から血を流していたグレッグと握手をして、力較べになってしまった同行のお客さんは、それが原因で、手の骨を剥離骨折してしまった。 当の本人は、そうとは知らず、痛みを感じながら、その翌日から2日間もキャスティングを続け、日本で医者に行って初めて、骨折としらされた。

恐るべし、日本人アングラー。恐るべし、オージーの馬鹿力。