トップページ  > 「バラマン爺の釣行記」  > マーリンのキャスティングゲーム 2001年9月     |  お問い合わせ |  お申し込み

マーリンのキャスティングゲーム 2001年9月


8月下旬は穏やかな晴天の日が続き、今年の夏は早く暑くなるかと思っていたが、9月に入り、冷たい南東の風が吹き返し、海が時化ることも多く、おまけに雨も降り続くという悪天候であった。

それでも水温は徐々に上昇し、50~80ポンド程度の小型のマーリンがぼちぼち釣れだしたという話を耳にするようになった。そんな中、ジギングのチャーターのリクエストがあり、ガイドとして同乗した。

出港前、ライトタックルでマーリンも狙えるという話をしたら、マーリンもやってみたいという返事だったので、午前中はマーリン狙いのトローリングをすることになった。

港を出て1時間程で減速。トローリング開始。

15センチ程の小アジにフックを埋めこんだスキッピングベイトを両舷にセッティング。中央部にはクイーンフィッシュのティーザーをダウンリガーにセットして、トローリングを始める。引き始めて2回程度アタリがあったものの、2回ともサワラのバイトで、餌を半身程食いちぎられただけだ。

1時間程して、突然ドラッグがうなりをあげ始め、ラインが引き出されていく。

「フィッシュ!」。キャプテンの合図と共に、ロッドを手に取りドラッグを少し緩めにして、餌をマーリンが飲みこみやすいようにしてやる。ころあいをみて、ドラッグをセット。一回軽く合わせをいれて、フッキング。その間、他のデッキハンドが他のラインを回収してくれ、ロッドをアングラーに渡す。

あとはアングラーに任せるのみ。何回かの華麗なジャンプのあと10分程で上がってきたのは30キロ程度のブラックマーリンであった。

その後、30分程して、今度はティーザーにアタリがある。ダウンリガーからラインが外れ、リールがうなり始める。このままティーザーをもっていかれてしまってはもともこもない。すぐさまティーザーロッドを取り上げ、マーリンの口からティーザーをはずす為に、竿を強く合わせるようにする。

フッと軽くなったと同時に、ゆっくりティーザーラインを巻いてくる。ラインの先にときおり軽くバイトを感じながら、小刻みにアクションして、マーリンの興味を引きながら、徐々に、徐々に本物のベイトの所まで寄せる。

ボートとの距離、約20メートル。

ようやくベイトのところまで誘い出した瞬間、テーザーをすばやく回収。

マーリンの興味は、そのままスキッピングベイトに移動する。

コイッ!、コイッ!。そこだ!、そこだ!。バイトッ!。

ドラッグがうなり始めたッ、と思ったら吐き出してしまった。ベイトは遥かかなたである。

このままでは後が無いので、別のベイトのところまでまた誘ってくる。

スッと反転し、別のベイトにアタック。やった、と思ったら、また吐き出す。

そこッ!、バイト!、そこッ!、バイト!。

ドラッグが鳴ったと思ったらフッとラインが緩んだ。

結局、マーリンがティーザーにアタックしてから5分近く、マーリンとやり取りをしていたことになる。なかなか興奮させてくれる。

マーリンのキャスティングゲームの場合は、これと同じストーリーが展開される。

フライにしろルアーにしろ、ティーザーマン(誘い手、ティザーを操る)がマーリンを誘いボートの手前15メートル以内に誘ってくる。アングラーにとっては十分マーリンを視認できる距離である。

「キャスト!」の声と共にアングラーはキャスティング。それと同時にティーザーマンはティーザーをボートに回収する

マーリン用フックに交換したトビペン

もし、バイトがあった場合、即座に合わせないで、マーリンがバイトし反転し、ロッドに十分乗ったところで、瞬間、軽く合わせを入れる。GTゲームのように大きく合わせる必要は全くない。

9月の上旬にGTフィッシングにいらした方で、前日にマーリンのフライフィッシングで8回もバイトがあったという話を聞いて、マーリンをルアーキャスティングでしとめようということになり1泊2日の釣行の内、最初の半日をマーリン狙いにした。結局1バイトで、実際にキャスティングしたルアーにバイトがあったのだが、フッキングには至らなかった。

残念。

マーリンのキャスティングの場合はGT用タックルで十分使えるが、ルアーはポッピング系よりもペンシル系のほうが水の抵抗もなく、マーリンを誘いやすい。フックはシングルフックに変えること。

9月から10月にかけては、キャスティングゲーム向きの小型のマーリンが最も釣れる時季なので、我こそはと思われる方は、この時季にいらしてください。その際は大潮を挟んだ前後1週間以内の日程が組めれば、GT、マーリンともに期待が持てます。